スポーツ用品大手ナイキジャパンが11月末に公開し、日本での民族や国籍などによる差別を描いたCMが反響を呼んでいる。動画投稿サイト「ユーチューブ」の再生回数は今月3日、一千万回を突破。同社は「日本の全てのアスリートが直面するバリアーを打ち破ることを目的とする」と説明している。

CMでは黒人の親を持つ少女や在日コリアンとみられる少女らが学校でいじめを受けたり、民族衣装チマ・チョゴリで歩いてサラリーマンの男に白い目を向けられたりする。

少女3人はサッカーに打ち込んで互いにつながり、自信を付けていく。一人はユニホームの「YAMAMOTO」という名前を「KIM」と上書きした。「いつか誰もがありのままに生きられる世界になるって? そんなの待ってられないよ」。