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神奈川県鎌倉市の高徳院にある鎌倉大仏(阿弥陀如来坐像、国宝)の「健康診断」として、2016年1~3月に実施した大規模調査の結果が4月22日、市内でのシンポジウムで発表された。専門家らは深刻な劣化はなく、状態は良好だったが、胎内だけで100カ所以上にガムがこびり付いていたと明らかにした。

胎内に入って大仏に直接触れられるため、一部の拝観者が付けたとみられる。損傷を調べた国立西洋美術館学芸課の邊牟木尚美・保存修復室長によると、ガムは石のように硬くなっていて手術用のメスを使って削り取った。チョークや油性ペンの落書きもあったという。 (KYODO)